徳島県阿南市 一水産 『阿波はじめ牡蠣』

 

徳島の海の可能性を信じた若き挑戦者

一水産


《 概略 》

うねりが強い海

紀伊水道の西部、
北は瀬戸内海、南は太平洋、
一級河川の那賀川・桑野川の河口域。
室戸阿南海岸国定公園の
北端に位置するこの場所は
栄養豊かな海ではあるものの、
波は高く、
うねりが強く、
常に向きを変えて吹く風にさらされるため、
養殖には不適とされていました。
そのような環境で、
それでも可能性を信じて
師匠たちの教えに試行錯誤を重ね、
『10年』
かけてようやく出荷に至った牡蠣を
育てているのが福村漁業協同組合所属、
一水産(はじめすいさん)の前田さんです。


《 こだわり 》

冬でも殻は成長する

一水産の漁場は荒れる海。
そんな海域で行われる
定置網やワカメ養殖で培われた
筏の保定技術に加え、
いかに波をいなし、
牡蠣への刺激に緩急をつけ、
丈夫に大きく育てるか、
考え抜いて育てています。
そこへ冬でも成長を続ける
三倍体マガキ種苗を導入し、
結果として、
1年と経ずに5mmの稚貝は150gを超える
大ぶりな牡蠣に生長します。
「 大きいのにエグミや生臭さがなく、
濃厚でいて後味がすっきりな牡蠣 」
これが前田さんの目指す牡蠣です。


《 商品紹介 》

満1年でこの大きさに生長する

ブランド名は「阿波はじめ牡蠣」。
由来は
「四国」で
「初めて」
「三倍体マガキ」
を商品化できたこと、
そして
徳島=阿波の知名度を上げて
元気にしたいと思った、などからです。

コロナ禍で流通が止まりがちな2020年末、
全くの新参者として売り出したこの牡蠣は、
試食した仲買の方からの注文で
出荷の準備が追い付かないほど
ご注文いただけるようになりました。
一方で前田さんは
「地元の人に応援される牡蠣がいい、
『自分の街の牡蠣』と思ってもらい、
他所の人に自慢したくなる商品にしなければ
地域の漁業の発展につながらない」
と考え、
出荷の準備をしながら漁港での対面販売も行い、
結果として
多くのリピーターに購入いただける
特産品へと成長させることができました。
県産品を大事に扱う複数の店舗で
堂々とお皿を飾ることができました。
一口では食べきれない
150g以上のサイズ
(身だけでも45g以上)
にもかかわらず、
癖がなく、
いやなにおいもエグミも渋みもない、
それでいて
肉肉しい咀嚼感と
滋味深く濃厚なうまみが感じられる、
まさに「牡蠣爆弾」と言える商品です。


《 購入 》

一水産では、
公式インスタグラムを開設し、
漁港にて対面販売も受付けていますが、
(※注 2021年春の対面販売分は売り切れました)
オンラインでの販売は
牡蠣小屋うみのに委託されております。
阿波はじめ牡蠣をお気に召した方、
試してみたい方、
一水産、前田さんを応援したい方、
直接お話を伺ってみたい方は
ぜひアクセスしてください。




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